△90-006(17)→(18)歩き遍路宿びざん
情報はどうやって集める?
歩きお遍路のために必要な情報、どのようにして得たらよいのでしょうか。
ネットで調べるもの良いですが、実際に歩きながら自分の耳で集めていくのがおすすめ。へんろ道を歩いていると、先達さんやお宿のご主人など、生きた情報をたくさんおもちの方とたくさん出会えます。いろんな方とお話ししつつ学習しながら、コツコツ歩みを進める。これがお遍路の楽しみの一つ。自分も初めて歩いた時は勝手がわからず困り果てました。当時はスマホもなかったのでネットも使えません。なんとか徳島市内へたどり着いたのですが、18番恩山寺下で同宿になった先達さんからいろんなお話を伺うことができました。一時間以上かけてへんろ地図に書き込んだ様々な情報。以後幾度となく助けられることになります。
宿のおばちゃんもよく知らない
遍路宿にはいくつかのパターンがあります。
・遍路宿をしているが、歩きのお遍路についてはあまり詳しくないお宿。
・歩きお遍路さんのための研究をしてくださっていると感じるお宿
・歩きお遍路経験者自らが営んでいるお宿
下に行けば行くほどレアなお宿。ここで紹介する「歩き遍路宿びざん」さんはその三番目のお宿になります。
経験豊富な体験談
すごくきれいな宿で料理も美味しいです。しかし何よりもうれしいのはご主人が豊かな経験をお持ちのこと。実際に何度も歩きの遍路をされているとのことで、へんろ道、宿、靴の選び方など、実体験に基づく様々なお話を伺うことができます。菅笠の紐も丈夫なものに付け替えてくださり、以後風にあおられることもなく道中快適にかぶることができました。
場所は17番井戸寺から4.5キロ、徳島駅までの途中。焼山寺を終え、はじめてのお遍路さんはおそらくフラフラになっているころ。前泊がなべいわ荘だと丁度よい距離。植村旅館さんだと若干足が余る形になってしまうかと思いますが、一休みを兼ねていかがでしょうか。とてもおすすめです。