2016年07月31日

ひいじいさんの納経帳
 Grandfather's payment book

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△90-001 ひいじいさんの納経帳


90年前のお話です
 遍路から戻ってきた後で知ったのですが、実は自分の3代前のひいじいさんが大正時代にお四国一周回ったことがあるとのこと。写真は当時の納経帳。じい様も戦後すぐ亡くなってしまっているので、さらにその前のひいじい様の話などまったく知りません。当時はへんろ地図もないでしょうから、さぞかし大変だったんでしょうね。

ご先祖さまからのお誘い?
 今は四国と全く縁がない生活。突然遍路に出かけてみようと思ったのは、もしかしたら前世からの因縁、ご先祖様からのお呼び出しだったのかもしれません。世の中には不思議なことがあるものです。


△90-001 Grandfather's payment book

After returning from the pilgrimage, I learned that my great-grandfather, three generations before me, had actually circumnavigated Shikoku during the Taisho era. The photo is a payment book from that time. My grandfather also passed away right after the war, so I don't know anything about his great-grandfather before that. At that time, there were probably no maps, so it must have been very difficult.

Currently, my life has no connection to Shikoku. The sudden decision to go on a pilgrimage may have been due to a connection from a previous life, or a call from one's ancestors. There are some strange things in the world.


管理人@歩き遍路の写真帳
posted by あるきへんろ at 11:28| 雑記帳

2016年08月01日

(23)→(24)みかど食堂
Mikado Shokudo Free book written 7 years ago

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△24-454(23)→(24)みかど食堂

7年前に書いた自由帳
 みかど食堂、遍路地図だとP.26-1、国道55号線を歩き室戸市へ入った先、佐喜浜の町にあります。徳島県から高知県へ入ってから先はお店がほとんどありません。初めての遍路の時、空腹でふらふらになりこのお店へ入ったのを覚えています。地元の普通の食堂なのですが、お遍路さん用の自由帳が備え付けられています。みなさん高知県へ入り思うところがあるようで、いろいろなことを書き残しています。ここまでの日程や、この先の意気込み、お大師様への感謝など。なんだかとても生き生きとした内容ばかりで、読んでいて楽しくなります。
 この食堂のこと、すっかり忘れていたのですが、二周目の遍路の時も無意識のうちに立ち寄りました。お店に入った瞬間、「あれ?ここ来たことあるぞ?」という懐かしい感覚。地図を見たところ確かに前回立ち寄っていて、7年前に書いた自分の文章がノートにきちんと残っていました。ちょっと感動。

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お遍路のおみやげにいかが?
 あと、写真にあるようなお遍路さん向けのちょっとしたお土産なんかがあります。地元の木工屋さんが作ったものを置かせてあげているのだとか。お店のおばちゃんに、「これ、道の駅とかに置いたらすぐに売り切れるよ」と話をしたのを覚えているので、いくらだったか忘れましたがすごく安かったような気がします。軽いし邪魔にならないので、歩きのお遍路さんいかがでしょうか。おすすめのお土産です。
 みかど食堂、次に回るときにもまた立ち寄ってみたいです。それまでおばちゃんには元気で頑張ってほしいな。


Free book written 7 years ago
Mikado Shokudo, P.26-1 according to the pilgrimage map, is located in the town of Sakihama after walking along National Route 55 and entering Muroto City. There are very few shops after entering Kochi Prefecture from Tokushima Prefecture. During my first pilgrimage, I remember walking into this restaurant feeling hungry and dizzy. It is an ordinary local restaurant, but it is equipped with a free book for pilgrims. Everyone seems to have some thoughts about Kochi Prefecture, and they have written down various things. The schedule so far, enthusiasm for the future, gratitude to Daishi, etc. The content is very lively and makes it fun to read.
I had completely forgotten about this restaurant, but I unconsciously stopped by on my second pilgrimage. The moment I entered the store, I felt a nostalgic feeling of "Huh? I've been here before?" When I looked at the map, I saw that I had been there last time, and that the text I had written seven years ago was still intact in my notebook. I'm a little impressed.

Also, there are small souvenirs for pilgrims like the ones in the photo. Apparently they display items made by a local woodworker. I remember telling the lady at the shop, ``If we put this up at roadside stations, it would sell out quickly,'' so I forget how much it cost, but I feel like it was very cheap. It's lightweight and doesn't get in the way, so why not go on a walking pilgrimage? This is a recommended souvenir.
I would like to stop by Mikado Shokudo again next time I visit. Until then, I hope Auntie stays healthy and does her best.

>>(23)薬王寺→(24)最御崎寺 10-13


管理人@歩き遍路の写真帳


posted by あるきへんろ at 15:16| 雑記帳

2016年08月02日

(17)→(18)歩き遍路宿びざん

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△90-006(17)→(18)歩き遍路宿びざん

情報はどうやって集める?
 歩きお遍路のために必要な情報、どのようにして得たらよいのでしょうか。
 ネットで調べるもの良いですが、実際に歩きながら自分の耳で集めていくのがおすすめ。へんろ道を歩いていると、先達さんやお宿のご主人など、生きた情報をたくさんおもちの方とたくさん出会えます。いろんな方とお話ししつつ学習しながら、コツコツ歩みを進める。これがお遍路の楽しみの一つ。自分も初めて歩いた時は勝手がわからず困り果てました。当時はスマホもなかったのでネットも使えません。なんとか徳島市内へたどり着いたのですが、18番恩山寺下で同宿になった先達さんからいろんなお話を伺うことができました。一時間以上かけてへんろ地図に書き込んだ様々な情報。以後幾度となく助けられることになります。

宿のおばちゃんもよく知らない
 遍路宿にはいくつかのパターンがあります。
 ・遍路宿をしているが、歩きのお遍路についてはあまり詳しくないお宿。
 ・歩きお遍路さんのための研究をしてくださっていると感じるお宿
 ・歩きお遍路経験者自らが営んでいるお宿
 下に行けば行くほどレアなお宿。ここで紹介する「歩き遍路宿びざん」さんはその三番目のお宿になります。

経験豊富な体験談
 すごくきれいな宿で料理も美味しいです。しかし何よりもうれしいのはご主人が豊かな経験をお持ちのこと。実際に何度も歩きの遍路をされているとのことで、へんろ道、宿、靴の選び方など、実体験に基づく様々なお話を伺うことができます。菅笠の紐も丈夫なものに付け替えてくださり、以後風にあおられることもなく道中快適にかぶることができました。

 場所は17番井戸寺から4.5キロ、徳島駅までの途中。焼山寺を終え、はじめてのお遍路さんはおそらくフラフラになっているころ。前泊がなべいわ荘だと丁度よい距離。植村旅館さんだと若干足が余る形になってしまうかと思いますが、一休みを兼ねていかがでしょうか。とてもおすすめです。



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>>(17)井戸寺→(18)恩山寺 1-3


管理人@歩き遍路の写真帳

posted by あるきへんろ at 19:04| 雑記帳

2016年08月03日

(65)→(66)ヤマガラさんのお接待

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歩きの遍路には有名な宿
 66番雲辺寺へ上る手前の民宿岡田さん。残念ながら今回の写真帳では曼陀峠を抜けるコースを通ったので本編の写真にはないのですが、歩き遍路にとってはとても有名な宿。夕食時、ご主人が給仕をしながらいろいろと遍路話、お手製の地図を配りつつ明日歩く山道の講義をしてくださいます。居心地がとても良いことに加えて、雲辺寺の登り口という好立地にあることから、非常に多くのお遍路さんがこの宿にお世話になります。

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△90-019(65)→(66)ヤマガラさんのお接待

ヤマガラさんのお接待
 さて、このお宿。面白い野鳥がやってきます。鼻歌を歌いながら外で洗濯をしていたところ、頭上で何やらしきりに甘える鳴き声が。おかしいなぁ、と思って周囲を見渡してみると、すぐ目の前、物干し竿の上に声の主が。きれいなヤマガラです。右へ左へジャンプしながらしきりに餌をおねだり。もともと野鳥が大好きなので、手にくるヤマガラに餌をやる時間はとても幸せでした。何とも言えない素敵なお接待。
 ご主人にお話を伺ったところ、数年前から餌をやるようになり、今では手にまでやってくるようになったとか。この様子をみると、ご主人だけではなく他のお遍路さんにも遠慮なく催促していることでしょう。
 岡田さんにお泊りのお遍路さん、洗たくの際は是非軒先を見渡してみてください。もしかしたら、もうすぐそばで待っているかもしれませんよ。

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管理人@歩き遍路の写真帳

posted by あるきへんろ at 19:10| 雑記帳
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